世界各国が協力し、世界で一か所だけ建設される国際リニアコライダー(ILC)研究所の有力な候補地として、福岡・佐賀にまたがる脊振地域が注目されます。
第一線の科学者や技術者が世界中から集まり、様々な最先端の研究開発を行なうILC研究所の実現は、この地域の教育や産業が新しい一歩を踏み出すための大きな力になると期待されています。
九州は、20年以上にわたり、国際的な文化・学術交流拠点を目指した取組みを続け、数多くの成果を生み出してきました。これらの成果を基盤として、ILC研究所の持つ可能性を活かす国際研究教育都市づくりの方向性を示したものです。
世界の始まり、万物の起源、力の源、空間とは何か、時間とは何か。
こういった、古来、人々が問い続けてきた根源的な謎を解き明かすため、各国政府が協力し、「世界研究所」としてつくられるのが、ILC研究所です。そのため、ILC研究所を擁する都市は、次の3つの集中が起こる地域となります。
人材・技術・関心のこの地域への集中は、ここ九州が人材・技術・情報の発信拠点となる可能性をもたらすものです。
ILCの建設地には、50kmにわたる安定した岩盤といった自然条件だけでなく、研究の円滑な実施に必要となる次のような社会的条件も満たす事が求められています。
研究基盤
生活基盤
住居(賃貸住宅、ホテル、ホステル等)
学校(インターナショナルスクール等)
医療機関(多言語対応)
大学・研究機関の集積
理工系国立大学定員全国2位(福岡県)
充実した都市機能
優れた交通アクセス
海外20都市、国内25都市
ハブ空港への便数(2012年10月)
羽田50便 成田13便 中部10便 関西5便
ソウル9便 台北4便 上海3便 北京2便 香港2便
※アムステルダム便就航予定(2013年4月)
外国人にも快適な住居環境
※数値は、2010年
※特記のない数値は、福岡県・佐賀県の合計値