宇宙創成の謎にせまる国際リニアコライダー

※ 構想報告書・パンフレットはこちら


 世界各国が協力し、世界で一か所だけ建設される国際リニアコライダー(ILC)研究所の有力な候補地として、福岡・佐賀にまたがる脊振地域が注目されます。

 第一線の科学者や技術者が世界中から集まり、様々な最先端の研究開発を行なうILC研究所の実現は、この地域の教育や産業が新しい一歩を踏み出すための大きな力になると期待されています。

 九州は、20年以上にわたり、国際的な文化・学術交流拠点を目指した取組みを続け、数多くの成果を生み出してきました。これらの成果を基盤として、ILC研究所の持つ可能性を活かす国際研究教育都市づくりの方向性を示したものです。

国際研究都市

 世界の始まり、万物の起源、力の源、空間とは何か、時間とは何か。

こういった、古来、人々が問い続けてきた根源的な謎を解き明かすため、各国政府が協力し、「世界研究所」としてつくられるのが、ILC研究所です。そのため、ILC研究所を擁する都市は、次の3つの集中が起こる地域となります。

  • 世界の人材 ・・・ 第一線の科学者、技術者の集中
  • 世界の技術 ・・・ 広域な技術分野に置ける先端技術の集中
  • 世界の関心 ・・・ 報道やウェブを通じた関心の集中

 人材・技術・関心のこの地域への集中は、ここ九州が人材・技術・情報の発信拠点となる可能性をもたらすものです。

九州のポテンシャル

 ILCの建設地には、50kmにわたる安定した岩盤といった自然条件だけでなく、研究の円滑な実施に必要となる次のような社会的条件も満たす事が求められています。

 

研究基盤

  • 科学的・技術的資源(研究機関・工場)
  • 電力・石油・ガス・冷却水の供給、廃棄物処理
  • 資材搬送網(港湾・空港・道路・鉄道)
  • 人的アクセス(大規模国際空港)
  • 救命救急施設

 

生活基盤

  • スタッフ・ユーザー・家族のための施設

     住居(賃貸住宅、ホテル、ホステル等)

     学校(インターナショナルスクール等)

     医療機関(多言語対応)

  • 配偶者の就労機会
  • 滞在・住居支援(ワンストップサービス)

ILC Project Implemental Planning(Draft)等より作成

条件をみたしている脊振地域

大学・研究機関の集積

  • 大学36校、学生数13万人

     理工系国立大学定員全国2位(福岡県)

  • 多数の国立・公設研究機関

 

充実した都市機能

  • 人口305万人(脊振周辺)
  • 賃貸住宅25万戸(脊振周辺)

 

優れた交通アクセス

  • 大規模空港(福岡空港:発着回数全国3位)

     海外20都市、国内25都市

     ハブ空港への便数(2012年10月)

     羽田50便 成田13便 中部10便 関西5便

     ソウル9便 台北4便 上海3便 北京2便 香港2便

     ※アムステルダム便就航予定(2013年4月)

  • 深夜便対応空港(有明佐賀空港)
  • 空港から脊振周辺への直行電車・バス
  • 脊振地域を囲む高速交通ネットワーク

 

外国人にも快適な住居環境

  • 外国人登録者数6万人
  • 留学生数1万人<都道府県別全国3位(福岡県)>
  • 国際会議開催件数<都市別 全国2位(福岡市)、会場別 全国1位(九州大学)>
  • 多彩な国際イベント
  • 多言語対応の医療機関<英語対応1,900施設(脊振周辺)>
  • インターナショナルスクール(福岡市)

 ※数値は、2010年           

※特記のない数値は、福岡県・佐賀県の合計値

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